2024年は、ありがたいことに多くのメディアに取り上げていただき、オンラインでの注文が一気に増えた年でした。
海外からのご注文も増え、ほぼ毎日どこかから注文が入るようになり、目の回るような一年だったと思います。

お客様の声もたくさん届きました。
その中には嬉しい言葉もあれば、店舗に来られたお客様からのクレームも増えてきていました。

すべてを一人でやっていた私は、ついに限界を感じるようになりました。
人を雇用することも真剣に考えましたが、自分の性格や働き方を思うと、簡単な選択ではありませんでした。

だったら体制を一度、しっかり立て直す時間が必要だ──。
そう感じるようになりました。

でも、「いつまでに立て直す」と期限を決めてしまうと、きっと中途半端なまま再開してしまう。
そんな不安もありました。

だからこそ、あえて「店舗での販売を終了する＝閉店」という決断をしました。
もちろん、正直に言えば、少し寂しさもありました。

けれど、その決断をした後、驚くほど多くの方から「続けてほしい」「また行きたい」という温かいお言葉をいただきました。
本当にありがたいことだと思っています。

少しずつ、仕事の体制も整ってきました。
オンラインショップを通して、やりたかったことが今、少しずつできている。
それがどれだけ幸せなことか、改めて感じています。

私は「お店をやってみたい」と思っている人から見れば、きっと羨ましがられるような環境で働けているのだと思います。
でも、それが当たり前ではないことを忘れずにいたい。
そんな生活を送れているからこそ、夢を持った人の小さな声にも、ちゃんと耳を傾けられる人間でありたい。

だから私は、いつかもう一度お店を開きたいと思っています。
時間はかかるかもしれません。
でも、「ちゃんと自分がやれる」と思えるようになったとき、もう一度お店に挑戦します。

そのときは、またどうかよろしくお願いいたします。