2024/11/17 18:22


ゾウの王国「ラーンサーン」


ラオス北部のシェンクワン。今のラオスの原型にもなったラーンサーン王国があった地域です。ラオスの言葉で「ラーン」は「百万」、「サーン」は「ゾウ」を意味します。「百万頭のゾウの国」という名をもつラーンサーン王国は、お隣アンコール王朝から上座部仏教を取り入れ14世紀に栄えました。現在でも町中のあちこちで見かけるお寺や仏像、仏塔は、その時の繁栄を象徴するものです。商品名の「サーン」もここに由来しています。


ゾウの国のコーヒー


シェンクワンでは現在、約500世帯の農家さんたちが森の中でコーヒーを栽培しているといわれています。アグロフォレストリーいう農法で、森に自生する木々をシェードツリーとして活用し、森やそこに住むジャコウネコ、リス、野鳥などの野生動物たちと共生しながらコーヒー栽培を行なっています。
ラオスのコーヒーのほとんどが南部で生産されています。北部でのコーヒー生産はめずらしく、この地域でコーヒーの栽培が始まったのは2000年頃。農業開発のための資金協力の一環でアラビカ種のコーヒー栽培が開始され、その後も開発団体などによりコーヒーの加工支援などが行われてきました。