2026/03/01 15:26

酒茶は、一般的なティーバッグを採用していません。
あえて、ドリップバッグタイプを選びました。
理由は、とてもシンプルです。

茶葉が、もっと自由に動けるから。

ティーバッグとの違い

一般的なティーバッグは、袋の中で茶葉が留まります。
もちろんそれでも抽出はできます。

けれど、酒茶が目指したのは
「閉じ込める抽出」ではなく、
広がる抽出でした。

ドリップバッグタイプは、カップの上にセットし、
お湯を注ぐと茶葉がドリップバッグの中で、広がります。

茶葉が水中で動く。
対流が生まれる。
お湯と触れる面積が増える。

その結果、味の立ち上がりが変わります。

茶葉が“開いていく”瞬間

もう一つの理由は、視覚です。

酒茶は、お酒に浸した茶葉を使用しています。
乾いた状態では静かだった葉が、
お湯に触れた瞬間、ゆっくりと開いていきます。

その様子が、見える。

小さな葉が、ほどける。
丸まっていたものが、広がる。

この瞬間は、実はとても重要です。

香りが立ち上がり、
揮発成分が広がり、
味が抽出されていく時間。

抽出は、化学反応であり、
同時に、変化を“体験する時間”でもあります。

なぜ「見える」ことにこだわるのか

私たちは、製造場でもあります。

酒珈琲も酒茶も、
素材が変化していく過程を日々見ています。

焙煎中の豆が色づく瞬間。
茶葉が蒸気を含む瞬間。

だからこそ、
お客様にもその「変化」を感じてほしい。

完成された液体だけでなく、
開いていく過程も含めて体験してほしい。

抽出は、動きで決まる

茶葉が動ける範囲が広いほど、
お湯との接触効率は上がります。

閉じた空間よりも、
広がれる空間。

酒茶は、味のためにこの構造を選びました。

それは少し手間かもしれません。
でも、その一手間が、味をつくります。

酒茶は、
ただ飲むお茶ではなく、
“開いていく時間”を楽しむお茶です。